極めて短い距離と時間の中で競われるドラッグレースには通常のサーキットレースとは全く異なるルールが存在します。簡単にそのルールと観戦ポイントをご紹介致します。
尚、この解説はゼロヨンフェスティバルinオートポリス独自のルールもありますので、他のコースで行われるレースとは違う部分もありますので御注意下さい。

 ☆ドラッグレースとは?
停止状態から1/4mile(402.33m)先のゴール(Bigend)まで、どちらが先にたどり着くのか。それを2台で競い合うのがドラッグレースです。僅か数秒で勝負が決まってしまう、単純明快なアメリカらしい競技です。又、200kmオーバーの高速バトルの一部始終が観覧席からすべて見られる唯一のモータースポーツです。
 ☆バーンナウト
スタート前に所定の場所でタイヤを空転させます。これは摩擦によりタイヤを暖めるためで、それによって路面への強烈なグリップを生み出す事が出来ます。この時に出るタイヤスモーク(白煙)とその独特な摩擦臭に一時包まれるレーンにはより一層の緊張感が漂います。装着タイヤによってバーンナウトの方法(場所)が違います。

○市販ラジアルタイヤ装着車(ドラッグスリックタイヤ非装着車)

オートポリスはドラッグ専用コースでは無い為に路面保護のため市販ラジアルタイヤ装着車はバーンナウト台でバーンナウトします。
○ドラッグスリックタイヤ装着車
ドラスリ装着車はコース上でバーンナウトします。スタート前にタイヤを空転させながら前進させてステージングします。
 ☆ドラッグスリック
ドラッグマシンに装着されている極太タイヤは、ドラッグレース専用に作られたドラッグスリックタイヤ。通常クルマやバイクの空気圧は1.5〜2.9kg-mに設定されますが、ドラッグスリックタイヤの場合は0.4〜0.7kg-mと非常に低く設定します。これは超低空気圧にして接地面積を増やし強烈なグリップを得るためです。
 ☆RT(リアクションタイム)&ET(エリミネーションタイム)
○RT(リアクションタイム)
グリーンライトが点灯するまでにプロスタートで0.4秒ストックスタートで0.5秒の時間を要します。これは人間の反応時間が0.4秒必要とされているからで、0.4秒(ストックスタートは0.5秒)以前に車が走り出した場合フライング(レッドライト点灯)とみなされます。この僅かな間隔をRT(リアクションタイム)と呼びます。
○ET(エリミネーションタイム)
スタートラインからゴールライン通過までに要したタイム。
ここでのポイントは、ETにはRTのタイムが含まれていないことです。つまりリアクションが極端に悪かった場合に相手よりもタイム(ET)が速かったとしても、ゴール通過が遅くなってしまえば負けてしまうこともあります。
 ☆スターティングシステム
スタート地点のスタートシグナルを、通 称クリスマスツリーと呼びます。
ツリーの各ライトの名称と役目
クリスマスツリー ☆プレステージライト(黄)
スターティングエリア入口には、15cm間隔で2本の光電管がセットされています。一本目を通過することによりこのライトが点灯します。

☆ステージライト(黄)
スタートラインの2本目の光電管を通過した時に点灯。上下のライトがレフトレーン、ライトレーン共に点灯するとスタート準備が完了。

☆スリーアンバースターティングシステム(黄)
プレステージ、ステージの両ライト点灯によりスターティング開始です。
○スタンディングスタート(SS)・・・3個のスターティングライトが上から順に点灯
○プロスタート・・・3個のスターティングライトが同時に点灯。点灯ディレイは0.4秒。ゼロヨンフェスティバルはプロスタート方式です。
○ストックスタート・・・3個のスターティングライトが0.5秒間隔でカウントダウンするように順番に点灯。

☆グリーンライト(緑)スタートシグナル
このグリーンライトが点灯することにより競技開始です。また、この点灯と同時にタイム計測が始まります。タイム表示はリアクションタイム0.4秒を0.0秒と表示する、アメリカ式が採られます。

☆レッドライト(赤)フライングシグナル
スリーアンバーライト点灯後0.4秒経過前に車両が動いた場合に、このレッドライトが点灯。この場合はフライングスタート(反則スタート)を行ったとしタイムは無効となります。ステージング完了後に車両が後退して、ステージランプが消灯した場合もレッドライトの対象となります。


SS ストックスタート プロスタート
 ☆スタート方法
バーンナウト終了後、又はドライホップ終了後プレステージラインまで進む。
15cm間隔で設置した光電管の1つ目を横切るとクリスマスツリーのプレステージライトが点灯。2つ目を横切るとステージライトが点灯します。左右レーンともに点灯するとスタート準備完了です。このときのステージライトの点灯を早くするか?遅くするか?相手のライダーとの心理的駆け引きもレースのポイントです。
ステージライト点灯後、スリーアンバーライトが3個同時に点灯しスタートです。スリーアンバーライト点灯後0.4秒以上の時間でスタートすればOKでグリーンライトが点灯します。一方、0.4秒以下の時間でスタートするとファールとなりレッドライトが点灯します。
※注意
ステージングに過度な時間を掛ける事を禁止する。ステージング完了までは適度な時間を費やしても良いが、著しく遅い場合は失格の対象になる。失格の判断は、オフィシャルが行なう。
 ☆タイム計測
○「T‐1」 「T‐2」 クラス (トーナメント)
RT+ETのTT(トータルタイム)で争われる
上記以外のクラス
RTも計測されるが、ETのみで争われる
 ☆ステージング
バーンナウト後にスターティンググリッドに入りスタートを完了させる事をドラッグレースではステージングといいます。2台のステージングが完了するとスリーアンバーライトが点灯しスタートとなります。
ストックスタート&プロスタートのステージング方法
 ○スタート前
スターターの指示でステージング開始
 ○プレステージ
ステージングはまずプレステージライトを点灯させます。

※注意
ステージング時に、プレステージ・ステージ両ライトを早々と点灯させて相手を待つ方法は、本来のゼロヨン規則では反則ですし、それ以前にマナー違反とされていますので御注意下さい。
 ○ステージ
少しずつ前に進んでステージライトを点灯させます。
プレステージ・ステージライト両点灯と同時にスターターがスタートボタンを押し、グリーンライト点灯でスタートします。
 ○ディープステージ
ステージングの際、プレステージ・ステージライト点灯後さらに前進し、プレステージライトを消灯する行為をディープステージと言います。ディープステージは失格ではありませんが、基本的には通常のステージングが望ましいとされています。


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